大学院保健学教育部

保健学教育部長メッセージ

ご挨拶

 田代 浩徳熊本大学医学部保健学科は、歴史を遡ると古くは1898年に発足した私立熊本医学校附属医院看護学講習科、そして、1964年に設置された医学部附属衛生検査技師学校と翌1965年に設置された医学部附属診療エックス線技師学校を源とする熊本大学医療技術短期大学部(専攻科助産学特別専攻を含む)と同大学教育学部特別教科(看護)教員養成課程を統合し、2003年10月に設置されました。その後、大学院保健学教育部として2008年に修士課程(博士前期課程)が、さらに2010年には博士後期課程が設置されました。このたび、このような歴史を有する保健学科長8代目、保健学教育部長6代目として、2021年4月より就任させていただきました。

近年の日本は、少子・高齢化により人口構造やライフスタイルが大きく変貌してきています。医療人には、社会全体を俯瞰しつつ、それぞれの立場で有する専門性を発揮し、チーム(多職種連携)一丸となって医療の向上に努めていく能力が求められています。また、高度な情報化社会やテクノロジーの進歩においては、既存の医療を越えて、さまざまな見地から見つめ直すことで、さらなる医療の発展に繋がります。

保健学科では、看護学専攻、放射線技術科学専攻、検査技術科学専攻の3専攻を有することを活かし、合同の授業を通して職種間の相互理解やチーム医療に対する理解を深める教育も推進しています。また、実習の多くは継続教育体制が整っている医学部附属病院で行っており、高度な専門知識や技能を習得できる環境が整っています。熊本大学は総合大学であることから、保健学科の枠を越え、医学科や薬学部、さらには他学部の学生と、多職種連携の講義・演習、共通の教養教育の授業や交流(サークル活動)を通して、幅広い知見と多角的な視点を養うことを可能とし、自分の将来に活かせるものとなります。保健学教育部では、専門看護師や医学物理士の教育を通して、高度な専門知識・技能と国際的な視野を持ち、指導的な立場に立つ高度医療専門職業人の育成に貢献しています。また、医学部附属病院並びに地域との連携による看護ケアモデルの開発や本年度新たに設置された研究センターを基軸に学内外の医・薬・工学分野との連携による診断・検査・治療に関する共同研究を積極的に推進することによって、医療技術の向上と社会的課題の解決に向けた教育・研究システムを整えています。

保健学の基盤となる学問は、予想を超える速さで発展しており、学べば学ぶほど興味が掻き立てられる、広さと深さを備えています。私たち教職員一同は、教育理念である保健学の学問体系の確立と発展を担える人材育成を目指し、人間性豊かで、強い探究心と情熱を持ち、主体的に学ぶ意欲のある学生を全力で支援します。熊本大学のコミュニケーションワードである「創造する森、挑戦する炎」のように、創造する時は森のようにじっくり取り組み、行動する時には炎のように燃え盛って、興味のあることに一心不乱に進むエネルギーを持って大学・大学院生活を過ごしていただきたく祈念しております。

田代 浩徳
大学院保健学教育部長・医学部保健学科長